東室蘭の町家Machiya in Higashi-Muroran
ギャラリーの余白がもたらす伸びやかな空間
- 外観。外形、構造は既存のままとしている。
- 玄関。フラット床としコンパクトにまとめている。
- リビングから1Fギャラリーを見る。庭を楽しめるように、ギャラリー窓は出窓からフルオープン可能な引込み窓に変更
- LDK。上部は床を解体し吹抜とすることで採光と通風を確保している。
- キッチン。サイコロ型のアイランドキッチンはダイニングも兼ねる。
- キッチン。奥に寝室と愛猫の部屋を設置。
- 愛猫の部屋。元はキッチンのあった場所で給排水と換気設備を再利用している。
- リビングー寝室間の小扉。
- リビング。8畳程とは思えない開放感がある。
- リビングには手前と奥2ヶ所に可動間仕切扉があり、間仕切扉の開閉で使い分けができる可変性の高い間取りとなっている。
- 2F吹抜よりリビングを見る。リビングは約17 °角度が振られている。
- 角度を振ったリビングに沿って階段を設置。1階2階双方のギャラリーが階段でつながる。
- 2Fギャラリー。勾配屋根を天窓に変更。階下まで光を届けてくれる。
- 2Fギャラリー。天井を解体し天井高さを上げ開放的な空間としている。
- 2Fギャラリー。上部はロフトになっている。
- 階段から寝室を見る。角度の違いで多様な空間が生まれている。
- 階段よりリビング。腰壁のスリットは、子どもの目線の高さに合わせている。
- 階段より1Fギャラリー。
- リビング全景。夜は天窓越しに夜空を楽しむ。
- リビング夜景。
- 外観夜景。元々窓があった部分は半透明の壁とし、その面影のみを残している。
- before 外観
- before 1Fギャラリー
- before 解体工事中の 2Fギャラリー。
概要Description
- Photo
- クスミエリカ
- 掲載
- 「リプラン北海道 vol.95 2012冬春号」
約築25年の木造2階建て住宅のリノベーションです。
私の実家であり、両親と犬猫たちが暮らす家です。
子どもたちの独立により不要となった個室を減築し平屋にしたいという相談から設計をスタートしました。
設計に際し、両親の生活の様子を細かく見なおすと、長い年月をかけて集めた絵本や、趣味で作った小物などが箱に収納されたままになってしまっていることや、最初は保護した1匹の愛犬が、徐々に仲間が増え愛猫5匹が加わり、お互いの生活が混沌としてしまっている等の課題が見えてきました。
また、海に近く湿度が高い土地柄もあり、湿気や結露に悩まされていました。
減築をすると建物の外形や構造に手を加えることとなり大きなコストがかかります。
そこで、減築ではなく外形や構造はそのままとし、使いようがなくなった個室を自由に使える空間にリノベしてはどうか、と提案させてもらいました。
その自由な空間というのが「ギャラリー」の愛称で呼ばれている空間です。
そこには、大好きな絵本がいつでも手に取れるように置かれ、趣味の作品たちも日の目を見て楽しげに飾られています。
寝室の隣には愛猫の部屋を新設し生活動線を整理しました。
元々はキッチンがあった部分で、給排水と換気設備を再活用することで掃除等を容易にしています。
リビング上部にあった2階の1室を吹抜に変更し、採光と通風が建物の隅々にまで行き渡るようにしました。
湿気や結露の問題がすっかり解決できました。
リノベーションをきっかけに孫たちも良く遊びに来るようになり、両親は以前にも増して生き生きしたように感じています。
WORKS作品一覧
ARCHITECTS 建築作品
ma.simasima
Horizon House
藻琴の家
美瑛の家
オホーツクの家
Thomas House
武揚の家
Pecan House Ⅱ
向ヶ丘の家
8丁平の家
母恋北町の家
東室蘭の町家
神楽岡の家
神楽岡の家・別棟
製鉄記念室蘭病院 がん診療センター
K OFFICE
宮の森の平屋
SOCOTRA CAFE
港北保育所
港南の家
福住フラット
OTHERS 展示作品・まちづくり活動等
MORI kitchen
PEACE PROJECT
YOU & ME
建築の日常
建築と模型
五つの光
旅と建築
つなげよう、つながろう。
萌芽
RE:SOURCE
陽炎
「進」
高砂5丁目公園